Client: Cantonal Museum of Lugano (MASI)
Date: 2010

具体美術協会展

50年代から60年代にかけて大阪を中心に前衛美術家、吉原治良が設立した伝説的美術家集団、具体美術協会の大規模な回顧展です。このグループは現在、現代美術の世界で最も広く使われている芸術言語である「インスタレーション」の原型を作った「発明者」の1人として美術史家の間で広く認識されています。この発明に加えて、抽象絵画から前衛演劇に至るまでの具体グループの幅広い活動は、日本のみならず世界の戦後美術の言語を書き換えてきました。同展では、日本の美術館やイタリアのコレクター所蔵作品を網羅した代表的名作が展示されました。美術館に隣接する庭園では、実際に具体作家たちと交流のあった専門家の監修により再構築された野外作品も同時に展示されました。